凍上とは
氷点下の気温が長く続く寒冷地では、毛管現象により土中の間隙水が未凍土から凍土内に供給され、アイスレンズが形成・成長する事で土の体積が膨張する現象で、地表面が持ち上がる被害をもたらします。
それによって以下のいろいろな問題が発生します。
- ・道路の場合
凍上作用によって舗装にクラックが発生します。
融解期に道路の強度が低下して、舗装に亀甲状のクラックが発生したり道路が破損したりします。
- ・切土法面の場合
切土法面表層が凍上作用と融解作用を繰り返すことによって切土表層が緩み春先の融雪期に法面が崩壊することがあります。
切土法面が緩んでいる所に融雪水が流れ込み土の強度が弱くなることが原因の一つになります。
これらの事象を予測したり防止するための対策を立てるため、土の凍上性を判定する凍上試験を実施します。