北海道土質試験協同組合北海道土質試験協同組合

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PICK UP X線回折

土や岩の構成鉱物や構成元素を
調べて工事施工に生かす Investigate the constituent minerals
and elements of soil and rocks
and utilize them in construction work.

粉末X線回折(XRD)

粉末X線回折(XRD)を実施することにより、分析対象物の化合物組成(鉱物組成)が求められます。粉末X線回折(XRD)の結果はトンネル掘削や切土掘削における地山の変状の予測と防止対策などに用いられます。また、地山の膨潤性については各種物理的・化学的データから総合的に判断されますが、代表的な膨潤性粘土鉱物であるスメクタイト(Smectite)の含有量が重要な要素となるため、X線回折を実施してスメクタイト含有量(wt.%)を測定します。

粉末X線回折(XRD)回折チャート(不定方位)

粉末X線回折(XRD)回折チャート(定方位)

波長分散型蛍光X線分析(XRF)

波長分散型蛍光X線分析(XRF)を実施することにより、分析対象物の化学組成(元素組成)が求められます。ダムや橋梁等の基礎岩盤等についての詳細な岩盤分類、風化・変質の程度や有害金属元素の把握などに使用されます。

波長分散型蛍光X線分析(XRF)報告例

走査型電子顕微鏡(SEM)+
エネルギー分散型X線分析(EDS)

エネルギー分散型X線分析(EDS)を実施することにより、分析対象物の微小領域の化学組成や元素濃度が得られます。走査型電子顕微鏡(SEM)を併用することにより微細な構造観察が可能となり、未知試料の同定、コンクリートのアルカリシリカゲルを特定しアルカリ骨材反応(ASR)の判定への適用、火山灰の化学組成から噴出起源の特定などに使用されます。

走査型電子顕微鏡(SEM)+ エネルギー分散型X線分析(EDS)報告例

  • 粉末X線回折(XRD)装置
  • 粉末X線回折(XRD)供試試料(不定方位・定方位)
  • 波長分散型蛍光X線分析(XRF)装置
  • 波長分散型蛍光X線分析(XRF)供試試料(FP法)
  • 走査型電子顕微鏡(SEM)+
    エネルギー分散型X線分析(EDS)装置